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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(48)

【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(48)「無法乱世」の大韓帝国時代
2018.12.8
 「先祖返り」した韓国最高裁判決

 韓国の大手紙の電子版に最近、韓国で「大韓帝国」時代(1897~1910年)を取り上げたテレビドラマや美術展などが相次いでいるという内容のコラムが掲載されていた。
 そのトレンドに共通するのは日本の朝鮮統治以前から朝鮮人による《自発的な近代化の努力があったという点》だという。つまり、“おせっかい”な日本にやってもらわなくとも、朝鮮人自身によって近代化はできたという主張だ。

 一方で、コラムは《同時にその試みが、なぜ限界にぶつかったかを冷静に分析することも重要だ》とし、大韓帝国建国の3年前に朝鮮を訪問したオーストリアの旅行作家、ヘッセが書いた『朝鮮、1894年夏』の記述を取り上げている。
要約すれば、(1)漢城(現韓国ソウル)の商人が扱っていたのは箱、帽子、たばこなどでしかない(2)腐敗官吏の存在は、朝鮮の没落とここに蔓延(まんえん)する悲惨さの最も大きな原因だ(3)かつて朝鮮の技術は先進的だったが、数百年間も同じ所にとどまっているうちに、日本人は多くの領域で産業を発展させた。外部から遮断された朝鮮は官吏の抑圧と搾取、無能力な政府のため産業はむしろ後退した-。
 李朝末期から大韓帝国にかけての政治腐敗のひどさや社会の停滞、それにともなう近代化の遅れについてはヘッセの他にも多くの外国人が書き残している。

 コラムの筆者は、《このような内容を読むほど、「朝鮮旧体制が日帝という外国勢力でなく内部の市民革命で転覆できていたなら」とため息が出る》としながら、「朝鮮についての民族主義の郷愁」や「今の大韓帝国に対する関心」に対してチクリとクギを刺しているのは興味深い。

■盗賊団が横行
 前回(47回)本欄に登場した「慰安婦問題のウソ」に抗議する韓国系アメリカ人の男性(88)の祖父は、地方の郡守(首長)を務めた名門の生まれだった。この祖父は、少年期を過ごした大韓帝国時代には苦い思い出しかない。
 当時、義兵と称しながら盗賊行為を働く一団が各地で跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)。裕福な家の子供を狙っては誘拐し、身代金をせしめる事件が相次いでいた。名門家の独り息子であった祖父は、「義兵盗賊」団から逃れるために毎夜、親類や小作人方に身を隠さねばならず、つらい思いをしたという。

 だから、1910(明治43)年の日韓併合で、大韓帝国が消滅したとき、祖父は、「これで『無法乱世』が終わる」と、随分ほっとしたらしい。そして、法治国家の重要性を改めて認識し、自分の息子を法律家にすべく、日本統治下で整備された高等教育機関に入れて学ばせている。
男性は、「祖父は、『無法』状態だった大韓帝国によほど懲り懲りしていたのでしょう。『国のカネはオレのカネ』という腐敗もひどかったから法律ほどありがたいものはない、と言っていたそうです。初期の日本統治は『武断政治』と呼ばれ、憲兵警察による強圧的な方法でしたが、朝鮮に『法と秩序』を取り戻したのは事実ですからね」
 祖父は、日本語を懸命に学び、息子が無事、法律家になったのを見届けて亡くなったが、日本統治への評価は最後まで変わることがなかった。そして、息子(韓国系アメリカ人男性の父)は、「たとえ『悪法』であったとしても『無法』には勝る」と語るのが口癖だったという。

■創氏改名歓迎した人も
 男性は、日本統治下で教育を受け、旧制中学在学中に終戦を迎えた。昭和15年に実施された「創氏改名」も経験している。
 「旧満州や中国、日本へ渡った朝鮮人は、もろ手を挙げて喜んだと思います。それまで中国風の名前だったために、“同じ日本人”だといっても低く見られていたからですよ。頑強にイヤだと抵抗感を持っていた人は全体の2割くらいだったと思いますね」
 男性は、日本に肩入れしているわけではない。日本統治時代の評価も、「良いものは良い。悪いものは悪い」だ。自身は、日本統治時代に朝鮮人であることで「差別」を受けたことはないが、周囲で差別を見聞きしたことはある。

 たとえば、官吏では、ある時期まで日本人だけに支給されていた「外地手当」や官舎の格差。戦時下で統制が進んだときは、食料配給や学童へのプレゼントにまで差があった。「日本軍の快進撃が続いていたとき、どこそこ陥落記念として子供たちに贈られる品物が、日本人の学校では(貴重な)運動靴だったけど、朝鮮人には、ゴム鞠(まり)だったことがありました」

■歴史を知らない韓国人
 韓国の最高裁で、日本企業に対し、元徴用工への賠償を命じるめちゃくちゃな判決が続いている。
 国際社会が認め、合法的に行われた日韓併合を不法と決めつけ、“強制連行”された徴用工への賠償は、昭和40年の日韓請求権協定などで「互いに放棄する」とうたったはずの請求権には含まれない、という国際法をまったく無視した身勝手な言い分。まさしく「無法乱世」の李朝末期や大韓帝国時代へ、“先祖返り”したかのようだ。

 男性は戦後の韓国・李承晩政権の「反日」や今アメリカで広がっている韓国・中国系住民らによる「反日」も経験している。
 「今の韓国人は、日本統治下で『搾取・略奪され、奴隷のように働かされた』と主張するが、アメリカの黒人奴隷や、ヨーロッパ人が南米やアフリカでやったこととは明らかに違う。朝鮮人は『奴隷』などではなかったからです。若い人たちは歴史を知らず、洗脳されてしまっている」
 だが日本は、韓国などに求められるまま理由なき謝罪や金銭供与を行い、「歴史戦」に負け続けた。
「これまで日本は、事なかれ主義の謝罪や金銭供与で問題をやり過ごそうとして、韓国側を増長させてしまった。今度こそ、断固たる対応を取らねば、韓国は、さらに冒険的になり、取り返しのつかない事態になるでしょうね」=敬称略、土曜掲載(文化部編集委員 喜多由浩)
                   ※
 『海峡を越えて「朝のくに」ものがたり』は、産経新聞出版から書籍化の予定です。ご期待ください。

大韓帝国 
 日清戦争(1894~95年)で日本が勝利し、朝鮮の清からの独立が確認された。約500年続いた李朝の王、高宗は冊封(さくほう)体制から離脱したとして97年、皇帝に即位、新たに「大韓帝国」を国号とした。清からの独立を祝い独立門も建立している。1905年の第2次日韓協約に基づき韓国統監府が設けられて日本の保護国となり、10(明治43)年、日韓併合により消滅した。
韓国最高裁前
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