【実録 韓国のかたち 番外編】

【実録 韓国のかたち 番外編】なぜ日韓合意検証 左派政権、底流に反日…反日は善、方便、自己肯定手段
産経ニュース / 2017年12月28日

日韓合意骨子

 慰安婦問題をめぐる日韓合意の検証結果が発表されたが、「問題の再燃は避けられない」と否定的な見解が盛り込まれたのは予想通りだった。それにしてもなぜ検証は必要だったのか。左派政権の底流に反日姿勢があるからだろう。
 韓国の左派にとって反日は善であり、方便でもあり、自己肯定の手段であるともいえる。それは韓国という国の成り立ちをめぐる論争と関係している。
「建国は1919年」
 左派は日本統治下で独立を目指した「三・一運動」が起きた1919年3月1日が、大韓民国政府が樹立された日であると主張。保守派は民主的な手続きにのっとって政府樹立を宣布した1948年8月15日としている。 
 大統領の文在寅(ムン・ジェイン)は就任直後、「大韓民国の建国は1948年」と記述した朴槿恵(パク・クネ)政権時代の「国定教科書」の廃止を発表した。
 左派勢力が「1948年8月」を否定する理由はおもに2つある。
 ひとつは韓国で建国の主体となったのは日本の植民地統治に協力した官僚、資本家らだったという事実だ。しかし、北朝鮮では親日勢力を人民裁判で裁いた後、国をつくったので正当性があるとみる。左派の一部が北朝鮮に連帯感を覚える理由はここにある。
 もうひとつは、1948年樹立の韓国政府は米国や反共主義など「外部勢力」に依存してきた政府という主張だ。一方の北朝鮮は「民族・自主」を国是とする。左派にとって今の保守勢力の多くは親日派の子孫であり、独裁政権に“寄生”してきた人々。清算すべき「積弊(長年積もっと弊害)」対象は「親日」に集約されている。
 左派政権の正当性を文はかつて上海フランス租界に拠点を置いていた「大韓民国臨時政府」にあると言ってきた。
 1919年3月、上海でつくられた臨時政府が中国各地を転々としながら重慶にたどりつき拠点を構えたのは1940年。蒋介石の国民党政府は臨時政府を正式には認めなかったが、主席の金九(キム・グ)をはじめ独立運動家らと家族に居場所を提供、活動資金を提供した。
 12月13日からの訪中の締めくくりに文は重慶市の臨時政府庁舎跡を韓国大統領として初めて訪れた。文は、金九が使ったとされる筆や机、寝具を見て回ったあと独立運動家の子孫らとの懇談会でこう話した。
 「ここに来てみてわが先烈たちが中国各地を転々としながら抗日独立運動にささげた血と涙、魂と息吹を感じました。(中略)臨時政府はわが大韓民国の根っこです」
 韓国経済新聞の主筆、鄭奎載(チョン・ギュジェ)は「臨時政府は領土、国民、主権を持っていなかった。左派が建国を1919年だと強弁するのは政治的な意図がある」と主張する。
 しかし、左派政権は反日を国内的には保守崩しに、対外的には植民地統治を受けた側の「道徳的優位性」を示す手段に利用する。
 それは、今回の訪中での「中韓は近代史の苦難をともに経て克服した同志だ」「韓国人は中国人が経た苦しく痛ましい事件に深い同質感を持っている」との文の発言によく表れている。
 このような文政権の価値観は慰安婦合意の検証作業だけでなく、朝鮮半島有事の対応にも暗い影を落としている。
半島有事に影
 文は訪中で日米韓の安保協力を軍事同盟に発展させないと中国側へ「約束」した。これも半島有事の際の国益より左派的な価値観を優先した言動といえる。
 韓国には、旅行者も含め約5万7千人の日本人が滞在しているが、半島有事の際の日本人の退避方法などについて、文政権は日本との事前協議に応じていない。 
 半世紀近く韓国現代史を研究、数多くの歴史書を執筆した元大学教授はこう嘆く。「文政権は現実誤認、歴史誤認がはなはだしい。これでは未来はない」
              =敬称略
         (龍谷大学教授 李相哲)
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