戦争犯罪と歴史認識

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成26(2014)年4月21日(月曜日)通巻第4211号   

北原淳『戦争犯罪と歴史認識 日本・中国・韓国のちがい』(花伝社。発売=共栄書房)
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 「戦争犯罪」を裁く「正義」とは、いったい何か? それは勝者の一方的論理による復讐ではないのか。つまり法律ではなく、究極的には感情で裁判が行われる。東京裁判の結果をみるとよく理解できる。国際法を無視し、人類共通の正義を軽視した判決である。
 本書の著者、北原氏は、右でも左でもなく、ニュートラルな立場から歴史を追究され、「正義」が如何に困難であるかとこれまでの現代史の問題点を淡々とえぐる。力作である。特に最近忘れがちな中国共産党の虐殺の歴史、チベットで、ウィグルで、モンゴルで、かれらはいかなる戦争犯罪を犯したか、具体的数字を網羅しつつ詳述している。
 韓国もまけてはいない。
「真実と和解の調査会」と「ハンギョレ新聞」の週刊誌『ハンギョレ21』が列挙した韓国の戦争犯罪は「済州島4・3事件」「保導連盟事件」。そしてベトナム戦争中の大量虐殺と婦女子強姦殺人である。
 さて。
 韓国はベトナム戦争に累計32万名もの大量の兵員を送り込んだが、主目的は「積極的に参加して金儲けをすること」だった。「派遣された韓国兵の給与はアメリカ側が支払い、それは通常の韓国兵が受け取る給与の約二倍であった」(本書158p)。
 評者はベトナム戦争の最中におこった韓国兵の残虐行為の数々のなかで強姦による混血児が四万人前後もいて社会問題化している事実は知っていたが、次のような虐殺があったことを本書に指摘され改めて思い出した。
 「韓国軍に殺されたベトナム人の数は公式統計だけでも41450人」だが、「1965年12月22日に韓国軍作戦兵力二個大隊がクイニョン市に500発あまりの大砲を撃ち込んだ。それが終了すると韓国軍は12歳以下の子供22人、22人の女性、三名の妊産婦、70歳以上の老人を含む、合計50名以上の民間人を虐殺した。この韓国軍の行動の背景にあったのは『きれいに殺して、きれいに燃やして、きれいに破壊する』というスローガンなのである」
 1966年1月23日から2月26日にかけて、タイヴィン村の15の集落で1200名の村民が虐殺された。
 1969年10月14日には、「パンランというベトナム南部の小さな街にあるリンソン寺での虐殺は韓国軍兵士がベトナム女性にいやがらせをしたため僧に注意された」ことを逆恨みして、銃を乱射し、「71歳の住職、69歳の僧、41歳の尼僧、15歳の修行層、そして詳細不明の僧一名、合計五人が死亡した。兵士たちは遺体に火をつけた」
 「1966年2月26日に韓国の猛虎部隊はゴダイ集落を襲い、380名を虐殺した」。生存者がひとりも残らず、この場所にゴダイ記念館が建てられた。
 近くのアンカン村でも虐殺があり、フォンニィ・ファンニャット村では韓国の青龍師団によって69名から79名の村人が虐殺された。これはアメリカに報告され問題となったが、「ベトコンが韓国兵の軍服を着て行った」と弁明した。
1970年にアメリカ監察官は、この報告は嘘であると暴露した。
 ハミ村では135名が殺され、アンリン郡でも韓国兵による無差別の虐殺があった。
 これらの韓国兵の大量虐殺は戦争犯罪であることは明瞭だが、ベトナム政府は抗議せず、首脳会談でも議題とせず、あえて外交問題としないのは韓国財閥によるベトナムへの投資を前にして事大主義に陥っているからである。
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